コーディングする人の必読書として、一番おすすめされていると思われる書籍。
読みやすいコードを書くための「心得」が網羅的に書かれていた。
章ごとに、「体裁を統一して、整えよう」とか、「命名を具体的にして、コメントの役割も果たそう」とか、「複雑な処理は、単純なものに分割しよう」とか、言われてみれば当たり前のことばかりが書かれている。
だからといって、この本の内容に価値がないわけではない。
単純で分かりやすいアドバイスだらけだが、そう指摘されるようなことをしがち、だとも言える。
体裁もめちゃくちゃで、命名もぼんやりとしていて、単純な物事すら複雑に考えてしまう、ということ。
自分にも、心当たりしかない……。
しかし、分かってはいるけれど、なかなか改善できない、という不思議……。
読みやすさのための指南だけれど、そのままロジックを組み立てるときの心得でもある。
具体的な命名をするには、その処理の目的がハッキリしていないとできない。
体裁を整えるには、全体と細部の構造を理解している必要がある。
複雑な物事をシンプルに腑分けしていく、それがそもそものプログラミングの役割でもある。
『リーダブルコード』の内容は、コードを書くとき、考えるときには、常に心に留めておきたい。
折りに触れて、パラパラと読み返すのが良い本だと思う。